2008年3月2日日曜日

"キャンパス"

いつの日かまたあおうと 手を振る君の笑顔を 永遠に焼きつけた

そうだねと答えたぼくの顔は

上手に 上手に笑えていたかな

「大好き!」と書いたボールは まだ渡せないまま

僕の胸をゴロゴロ転がり くすぐったいんだ

このままじゃいられなくても これからに流されても

けしてかわらない けして汚せない 僕らだけのキャンバス


「ごめんね」と言ったきみの答えを 見つめて探して歩いていくから

「大好き!」と書いた ボールの文字は薄れていくけど

放り投げる強さも 捨てるずるさもなくて

過ぎてゆくときの中で かわりゆく空の下で

けして忘れない けしてほどけない絆がきっと 強さになる

雲のようにちぎれやすくて 虹のようにつかめなくて

けしてもどれない けして汚せない 僕らの青 キャンバス

恋も夢も終電車も ごちゃまぜ追いかけた

君の手を握ると痛いと言った

恋も夢も涙声も生きる全てだった

君の目を見ていた 本当だ いつも言えなくて 

このままじゃ いられなくても これからに流されても

けしてかわらない けして嘘じゃない

僕らが今、出会えたこと

鳥のように自由なのに  風のようにさみしかった

けして戻れない けして汚せない 涙でぬったキャンバス

僕らだけの キャンバス

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